忘れないための記録

勉強会のメモなどを投下します。

抑うつになって自由を求めてフリーランスになったら、お金で痛い目見たけど生活が充実した話

4月から都内でフリーランスエンジニアとして働いている。

 フリーランスといっても自宅で受託開発しているわけではなく、エージェントを通して案件を紹介してもらい、客先常駐で仕事をしている。

前々職、前職もSESであったため、何も代わり映えはしないが、必ず定時帰りができるようになった。

定時後は買い物に行ったりジムに行ったりと自分の時間を持つことができ、大変快適な生活を現在は送ることができている。

 

 

抑うつになった

 

話は遡り2018年の12月末、残業50時間を毎月行っていたところ、仕事の効率が上がらない、集中できない、胸が痛い、会社に行くと下痢をする、眠れないなどの症状に悩まされだした。

休日に一歩も動けず仕事のことを思い出しては泣いていたため、心療内科を受診した。

診断結果は「中等度の抑うつ」。

 

 

診断書が発行され、すぐに休職へと入った。

 

11月より転職活動を行っていたため、休職に入っても転職活動を続けたところ、抑うつで休職している旨を伝えた途端、企業からはお祈りを食らった。

複数の企業から、「開発期間中に体調を崩されたとのことで、開発適性がないと伺えます」「人柄はとても魅力的でしたが、少々ストレスにかかりやすい印象を受けたため、お見送りさせていただきます。」との理由でお祈りされてしまった。

早く環境を変えたいと考えていたが、企業から「メンタルを壊した人は不要物」と烙印を押されたように感じて落ち込んでいた。

残業を毎月50-80時間してメンタルを壊すようでは、企業としては不要な人材と映るようだ。

 

そんな中、フリーランスのエージェントをTwitterのフォロワーさんから紹介してもらい、話を聞くことになった。

 

結論から言うと、転職で希望した「ワークライフバランス」と「年収アップ」が見込めそうなため、正社員に未練を残しつつもフリーランスになることを決意した。

 

貯金が底を尽きた

手取りが増えると喜んだのは束の間。

報酬の支払いがいつ行われるのかをよくよく確かめないままフリーランスになってしまったため、貯金を切り崩しながら極貧節約生活を送る羽目になってしまった。

2月末に退職し、フリーランスとして働き始めるのは4月。

フリーランスの報酬は、月末締めの翌々月支払いであったのだ!

予定報酬の半額程度を借りることができる、前借制度があるため利用したが、それでも3月4月は給与なし。

傷病手当ももらっていなかったし、待てど暮らせど離職票が届かなかったため、失業手当ももらえないまま開業となってしまった。

(後で判明したが、離職票が実家に届いていた)

 

極貧生活でメンタルをやられながらも、5月になり、前借とはいえ報酬が振り込まれたことに痛く感動したのはまだ記憶に新しい。

 

これからフリーランスになる人は、健康保険料も年金も家賃もしっかり払えるようにお金をたんまり貯めてからフリーランスになるようにしよう。

また、いつ報酬が振り込まれるか、というのは非常に大切なので聞きにくくてもがんがん質問するようにしよう。

 

手取りが増えた

 結論から言うと、残業なしで手取りが20万ほどアップした。

 健康保険料や年金に毎月戦々恐々としながら暮らしていたが、収入が落ち着いてしまえば大いに貯金ができる額をもらえるようになった。

 案件を途切れさせなければ、猫を今年中に買うのも夢じゃない・・・。

 

フリーランスは、個人事業主なため、もちろん福利厚生はない。

エージェントを使ってSESをしているため生活の心配はないが、一般的には不安定で仕事の獲得や遂行が大変とされている。

しかし、毎日定時で帰ることができるようになったし、手取りも残業なしで20万ほど増えた。

世の中でよく言われる「会社ガチャ」ではずれをひくこともなく、ボーナスのための評価制度でストレスを受けることもないし、昇進試験で睡眠時間を削ることもない。

断りづらい飲み会もないし、部会で業績を気にすることもない。

 SESするにあたって案件だって選び放題だ。

合わなければ最短の契約期間で抜けて、次の案件へ移ることができる。

前職では、残業が多いため現場を移動をさせてくれと訴えたが、なかなか動くことができずに自分のメンタルを壊してしまった。

しかし、フリーランスではそんなことは一切ない。

 

フリーランスになってよかった

 

世の中では、まだまだフリーランスは危ない橋を渡ることが多いとされている。

たしかに正社員に比べてデメリットもそれなりにあると思われる。

しかし、メンタルを壊した私にとっては欲しい条件がそろっていた仕事の仕方であり、実際になって良かったと実感できている。

 

お金のことでは痛い目を見たが、なかなか良い働き方だと思い、しばらくはフリーランスとして生きていこうと考えている。